7月の中旬から具合が悪くなり、高熱が出たり下がったりが連日続き、さすがに変だと感じて血液検査してもらったら入院となり(自分で入院先を探してねと言われ、娘に世話してもらいました)16日間の入院後、8月はほぼ療養生活をしていました。
1ヶ月くらい寝たきりの生活が続き、筋肉がすっかり落ちたせいで、元々悪い首からの問題で、他にも体に支障が起きて、そんなこんなでいろいろあった今年の夏でした。ドタキャンしてご迷惑かけた皆さん申し訳ありませんでした。
本日、2ヶ月半弱かかってやっと通院終了になり、以前と同じような食生活や運動をしていいよと言われました。
入院生活は14歳の時の虫垂炎以来でしたが、ウィルス感染症による肝炎で、偏頭痛が併発したのですが薬がもらえず、ひたすら痛みに耐えることを強いられて、さすがに心が折れました。
でも、少し落ち着いたら、これからの命の使い方を考える時間ともなり、究極の時に自分にとって何が大事かがわかることにもなり、結果的にはよいこともありましたと言うしかないですね。
主治医の先生との相性の問題というか、日本語の使い方がいちいちカンに触って、入院中は具合が悪いから怒れなかったものの、退院してからの外来中は、結構噛み付いて、気になることは質問しまくりました。(今日も「生き方に問題があるんですよ。」と言われ、もう慣れたけど、よく言うなぁと思いました。悪気がないって本当に怖い。)
面倒な患者だったと思います、でも、血液検査でしか状態がわからないのに適切な検査をされているかどうかが疑わしくて、
退院後にかなり粘ってやっと確定診断出してもらうという状況だったので、主張しなかったら、適当に終わらせているんだろうなぁと。
悪い人ではないけど、この先生で大丈夫なんだろうか? と思った時に、どうしていいかは答えが出ないですね。
身内や友人にドクターがいるので、私には聞ける人がいましたが、そうじゃなかったら相当不安でたまらない入院だったなというのが正直な感想です。
最悪の事態を想定して言うのがドクターの仕事だと私は知ってはいても、それでもイラっとすることたくさんありました。言い方って大事。
そんなことよりも、9月11〜18日まで、ボルネオ島の自然の旅のご案内が夏前に決まっていて、
入院した時から、それまでに復活できるか私? を幾度となく考えていました。
結果、6割ぐらいの体調で出発したものの、ボルネオ島での生きもの自然観察生活が規則正しく、活動、休息、食事、睡眠がくり返し十分にとれた結果、
嘘みたいな話ですが、すっかり元気になって帰ってきました。
自然界の動植物から元気玉、ネイチャーパワーをたくさん受け取ったからもあります。
行く前は、本当に行って大丈夫か私? と思う時もありましたが、
帰国後にやっと体重減が落ち着き、物がよく考えられるようになり、もうこの病気からは持ち直せる、体を戻せそう! という気になりました。
そういう確固たる気持ちになったのは帰国してからで、日本でいくら休んでいても得られなかった感覚なので不思議です。
行く直前の外来では、ドクターから
「旅に行くことでまたウィルスが活性化して、やっと落ち着いたものがパーンと上がって、それをきっかけで死ぬかもしれないよ。」と脅されましたが、
この体調ならギリギリいけると自分で決めて(相当悩んだけど、迷ったけど)、先生には大きなため息をつかせてしまいましたが、押し切って行きました。
自分が一番しないといけないことは何か? それは、
飛行機を乗り継いで、さらに翌日国内線に乗って、遠い現地まで同行する。
現地ガイドに、参加者の皆さんが何をしたいのかを言葉でまず伝え様子を見せて、参加者の方がある程度ガイドとコミュニケーションがとれ、どうしたらいいかがわかって様子をつかんでもらう。
そうすれば、私が時に不在になっても、問題ないとシュミレーションしていました。
現地日本語ガイドに頼むことも考えましたが、一般観光ガイドで観察に慣れてない人だと、一番大事なところがおざなりになって皆さんのストレスになると考え、自分が行く方がいいだろうと最終的に判断しました。
それでも、万が一倒れたら多方面に迷惑かかるので、でもその時があるかもしれないので、英文で状況説明して、血液検査データも持って、連絡先を書いてと一晩かけてレターを作りました。在職中に学会などにも参加して勉強する機会があった旅行医学会の本を久々に引っ張り出し参考にしました。
結果、現地では、日に日に体が慣れて、久々に飛行機に乗り、長時間移動し、四輪駆動車に乗り、不整地を長靴で歩いたりと、ちょっとハードなリハビリ的な日々でしたが、慣れているので、だんだん体が思い出した感じで意外に動けました。
ちょっとマジでシンドイと思ったのは、前日に朝の6時から12時過ぎまで探鳥し、お昼寝をはさんで16時から20時までまた探鳥&夜間観察した日の次の日の朝だけでした。
朝一番にキャノピータワーの階段を上がったら頭がくらくらして、でも栄養入れてベンチで少し横になったら復活しました。
そんな感じで、9月はツアーのことばかり考えていましたし、10月の旅もあったので、退院後は体も頭もあんまり動かないけど、仕事のことで忙しくて、でも頭を使うこともすっかりご無沙汰していたので、2日頑張ると疲弊するし、体力が落ちてイスにずっと座っていられないし、もうちょっとのことしか出来なくて、
でも、出来ないことをぼやいても仕方ないので、やれる範囲で、静かにすすめていました。
というわけで、ブログもメルマガもインスタも全てストップしてましたが、やっと少し落ち着き、10月1日からまたボルネオ島に出発します。
9月のボルネオ島は、毎日ラッキーな日々で素敵な生きものとの出会いがありました。
写真をブログ上でアップする予定ですが、写真の選択は終わったのですが、アップまで間に合わなかった。
これまで、元気に世界のあちこちに行けていたことが、今回の病気のことで奇跡のように感じてきました。
生まれ変わった気もしています。今年は、10月の旅が終わったら、静かにしているつもりですが、、、、。
来年のことは、すでに動き出していて、皆さん旅したいのだなぁと感じています。旅したい方は、お早めに声をかけてくださいね。世界は動いていますよ。
私も私の旅を来年こそしようと考えています。
アイキャッチの写真は、ズアオヤイロチョウ(Blue headed Pitta)。ヤイロチョウとこんなにゆっくりすごすことがあるなんて夢みたいでした。しかも自分の好きな色の青い頭のヤイロチョウ、喉の白いところが純白で、そのカラーリングがとても美しく、そしてその動きが可愛らしい愛嬌のある個体でした。
では、皆さんも健やかにお過ごしください!