早朝4時30分からのドライブは、まだ夜で、夜間観察と変わらない。当然だけど、だんだん明るくなり朝になるのが夜間観察と違うところ。でも出発時は、夜の空気感で1日に2回夜間観察をするスケジュールなんだと、実感する。
戻って朝食。
食堂から川を見ると、カニクイザルも朝ごはんして身支度中だった。
この日は変則的に、8時半からまたドライブに出かける。すっかり日は上り、日差しは暑い。
出発してすぐに、ボルネオゾウに接近。「パオン!!」と大きくひと鳴きされ気づく。驚いたし、私は怖いと感じた。姿は見えず、車で横を通り過ぎた際に「ここにいるよ!」または「近寄るな!」というような意思表示だったのか? しばらく車を止めて待っては見たものの、道路に出てくるわけはないよねと思っていたが、やっぱり出ず。
大きな黒いカザノワシが上空を飛んだのを見たくらいで、ロッジに戻り、休憩。
16時出発予定が、15時過ぎからひどく雨が強く降り出し止まないので、しばし雨まち。雨の降りが激しすぎて、出る気になれないというか、外に出られない程の雨は熱帯の雨。弱くなってから出発。
鳥たちがわかりやすいところに止まっているのがよく見えた。ウォーレスクマタカ、シワコブサイチョウ、カササギサイチョウ、カザリオウチュウ、ムジサイチョウ、カワリクマタカなど。彼らも雨が通り過ぎるのを待っていたのだろう。
雨の後は動物が動くよねという話をしていたら、ゾウ出現!
私たちの後から来る人たちも会えるように、その場所から先には行かずUターンした。電話したので、しばらくしてすぐ車2台が来たが、1時間ぐらい粘ってやっと出会えたと後から聞く。雄の単独ゾウは、すぐ隠れてしまうので見るのがとても難しい。誰も声を上げることなく騒がなかっので、短い時間だったけど、急いで森に入った感じはなかったので、ゾウに感謝。
本命のウンピョウの手がかりが道路に!!
2、3日前のものと言われ、それほど、その時は話すことはなかったが、後から「本当に数日前のものなのか?」という話でメンバーで談義することになり、答え合わせができないので、今回事情があってガイドしてもらう予定だったけど出来なくなってしまっった付き合いの長いガイドにメッセンジャーで後で質問した。
そして、ゲートのところまで行って、日没を待つ。去年と同じく、オオアカムササビがジャンプしてくれたが、予想外の方向に飛ばれて、よくみられず。
日没を待っている間に、頭上をサイチョウ3羽がゴーっと音を立てながら飛んでいった。近いとすごい音。フクロウと真逆。
そしてこの日の帰り道は、パームシベットは出てきたものの、ベンガルヤマネコは出ず、写真もよく撮れずに終わる。しっかり観察できたのは、大型フクロウ。北海道のシマフクロウと同じく、魚を食べるフクロウなので、雰囲気が似ている。でも、ここではこのフクロウは多数いる。