シレトコスミレと私 特にスミレ好きな訳でないけど行ってみたかったのは、、

シレトコスミレは、花びらの大部分が白く、中央が黄色い。

そんなスミレは他になく、間違いようがないスミレ。

種類が多く、同定しにくいスミレでも、一回図鑑で見たら忘れられないカラーリング。

でもこれは、山の上にしか咲いてないと聞いていた。

花のツアーで、特にスミレのツアーで植物について、写真について、たくさんのことを教えていただいた、いがりまさしさんからも苦労してシレトコスミレを撮影した話をだいぶ前に聞いた。

そして、スミレ好きの人で、シレトコスミレは見たいけど、自分には行けないと高嶺の花だからという話を多数聞いてきた。

シレトコスミレ、なんで見たいと思ってたんだろうと考えてたら、これだと気づいた。

私はそもそも、それほどスミレ好きでは無い。

レアものを追いかけたい気持ちもあまり無い。

でも、多くの人が行きたいと思っているのに行けないというシレトコスミレの咲く場所に自分で行ってみて、本当にそうなのか、そして本当に行くすべはないのかを確認したかったんだということに、行ってみて初めて気付きました。

実際、やっぱりすごく大変だった。

シレトコスミレを見る、撮影することを主目的だと現地の登山ガイドの方にあらかじめ伝え、それならば、硫黄山を無理なく登るために、一泊二日のスケジュールがいいというアドバイスをうけ、行ってきました。

結論から言うと、一泊二日かけて、やっと登れたというか、スミレの咲いている場所にたどり着き、そして翌日ギリギリ帰ってこれたという体力具合でした。

ガイドさんのアドバイスで、天候の回復を待つことにし、ホテルを返金なしのキャンセルをし、1日予定を遅らせて出発しました。

その結果、若干強すぎではありましたが、好天の中、フレッシュなスミレのいい株に出会え、苦労して登った甲斐のある、シレトコスミレとの初対面が果たせました。

私、山でテント泊したのは初めてです。テントの機材と、二回分の食事(カレー、手作り生ハム、ワインとデザートチーズの夕食に、パスタとスープの朝食)はガイドさんが全てもってくれました。

私は自分の荷物(10本指アイゼン、ストック、ダウンの防寒具上下、雨具上下、シュラフとシュラフカバーとマット、2日分の水と行動食、ヘッドランプとホッカイロ、そして重いけど減らせないオリンパスのミラーレスカメラOMD EM1 MARKⅡと12-40mmの広角レンズと予備バッテリー、そしてiPhoneとチャージャー、そして携帯用トイレ)だけを持っていましたが、10キロ以上はあり、これが結構、こたえました。

2017年6月28日に硫黄山に登り、最短距離で行ける場所に咲くシレトコスミレを見て、さらにその先に行きテントを張ってもらって一晩過ごし、翌日、体力が回復したところで、スミレ撮影を心行くまでしてから、山を下りてきました。

2日間とも、行動時間が8時間を超え、脚が自分の意思でどうにもならなくなりました。

登山は白馬三山に時間に余裕のある三泊四日で花を見に縦走したことしかありません。足場も硫黄山よりずっとよいところです。

はるかに自分の出来ることの範囲を超えて身体を使ってしまいました。

でも下山しながら、ガイドさんと話し、自分で頑張って登れる人ならば何とか見に行けないか考えていました。

登るだけでも大変ですが、何が大変って、重い荷物を持って登るのが大変なんです。

だからポーターをお願いして、重い荷物を持たずに、一泊二日で行けば、なんとかなるかもという結論に達しました。

私はこれがしたかったんだと。

とてもツアーを作るような場所ではないけど、道は見えました。

硫黄山アタックの初日、14時過ぎから、晴れ渡り、知床半島の先や、国後島が見えました。

ほぼ頂上直下に咲くシレトコスミレは、行きにはそこに到達するまでに息絶え絶えでした。

でも、テント泊で一晩寝たら、翌日は元気満タンで、スミレの撮影に臨めました。

一晩寝たら、脚がかなり回復しました。下山時にはまたヘロヘロになりましたが。

行きたいひとに、見せたいひとに、届けたい。

シレトコスミレを見に行き、知床の自然の深さも知ることがができ、とても良い機会を得た今回でした。知床の自然を楽しむ旅が出来そうです。

本当にシレトコスミレを見たいひとは、メールください。登山ガイドの石田さんにつなぎます。(お返事に時間かかるかもしれませんが)

メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

この記事を書いた人

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

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