カバは夜になると上陸して、草を食べます。
昼間は水の中で過ごすことが多いです。
皮膚が弱いので、日焼けからカラダを守るためと聞きますが、あの巨体を陸上で維持するよりは、水中のが楽でしょう。
日没頃から上陸し、餌を食べながら、オスは縄張り行動として、糞をする際に尻尾で糞を撒き散らします。
撒き散らすため、オスの糞は一箇所にまとまらず、ブッシュの中で飛び散ってこびりついています。
一方、メスは一箇所にします。
ボツワナで2泊した宿は島にあり、行くのに船に乗って行きました。
到着して聞いた『重要な安全性を保つための約束』に、『夕食後は部屋の外に出ないこと』がありました。
理由はカバが来ているから、です。
「写真撮りに行ったり絶対にしないで!」とも言われました。
過去にそういう事があったんだろう想像はつきます。
そして、
カバが、2日目の夜に実際に来ました。
テント式タイプのコテージなので、外の音がよく聞こえます。
明らかに、近くにカバがいます。
朝の3時40分。
移動しながら食べているのが気配と音で感じます。
そして時々、ウゥ、ウゥ、ウゥ、ウゥ、ウゥ、ウゥ、ウゥーと、声も聞こえます。
コテージの中にいるには絶対安全と言われましたが、私は絶対は信じていません。
強力なライトを持っているので、照らしてみたい衝動にもかられましたが、突進されたら怖いし、また寝ることにしました。
しかし、気になって目がちょくちょく覚める。
というか、唸られるたびに目が覚める。
だんだん慣れて来て、あーまだ居たのね〜〜、と思いつつ、寝て起きてを繰り返す。
やや明るくなってきたけど、6時半からの観察のスタート前に私は部屋を出れるのだろうか?と時間が気になり出した頃、大きいものが水の中に入って行く気配と音がしました。
何かが潜っていく音、それに空気が漏れていく音。
あー川に帰って行ったのね。
よかった。
その日の朝の観察では、カバが居たあたりに行きました。
そこで、カバの糞の仕方をガイドから教わりまし。
オスの糞は、周辺の灌木にこびりついていて、もうかなり乾燥して分かりにくいものでしたが、メスのそれはひと塊りで、糞らしい分かりやすいものでした。
そして、その晩はゾウも島に来てました。
宿のマネジャーのショーンに翌朝、ゾウを昨夜遠くまで追い払いに行った話を聞きました。
怖かったとも。
そりゃあ、そうだろう。
体の大きな人でしたが、もちろんゾウより小さいし。
ゾウを追い払いにいくことを、本で読んでいましたが、実際にしてる人に会うとは思っていなかった。
そして、ゾウの新しい糞もありました。
ゾウのが一番フレッシュでした。
ということは、ゾウも近くに居たのか昨夜はと。
気付いてなかっただけ。
ボツワナ・オカバンゴ川沿いの宿、パンハンドルとよばれるエリアでの話です。
庭に信じられないくらい鳥がいて、楽しい2日間でした。