オカバンゴのパンハンドルエリアでのクルーズ中に観察した子供のカバです。
子供のカバを陸上で見たのは初めてで、見えた瞬間、珍しい!と思いましたが、
しかも、体中、傷ついていました。
雄に殺されかけたと思われます。
動物の世界ではよくありますが、自分の子供が欲しい、もしくは、子供がいると次の繁殖に入らないということで、子供を襲う雄の種がいます。
このカバ、頭からお尻までのサイズは150㎝あるかないか位でした。
成獣の平均的なサイズが3.4~4.2mと図鑑に記載がありますので、かなり小さいと思ったのも間違いはないようです。
成獣の体重は、雄は1,000~2,000㎏、雌は1,000~1,800㎏。
雌の方が、若干小さいようですが、それでも2トン近い。
2トンで「日野のトラック」のCMを思い出しましたが、2tトラックなら詰める大きさくらいでしょうか。
やっぱり成獣のカバは相当大きいですね。
普段フィールドで、数字を考えながらカバを見た事はありませんでしたが、2トンかと思いながら記憶をたどると面白いです。
そして赤ちゃんは、およそ30㎏位で生まれるようです。
25~55㎏と幅はあるようですが。
なので、生まれたばかりではなさそうな子カバです。
ボートで走っていて、ちらっと見えて急に減速したので、数カットだけ写せましたが、戻った時にはもう見えませんでした。
成獣に比べると顔の作りが小さくて、不思議な感じです。
成獣でも皮膚に傷がついているものを見かけますので、子カバの傷もそのうち癒えるのでしょうが、かなり激しくやられたふうです。
陸にあげられているのも、応急処置なのか、よくわかりませんが、そんな子カバに遭った話です。
カバは、群れでよく見かけますが、川の中から頭を出しているときは、思いのほか、こちらをしっかり見ていて、怖いです。