外国人からこんな話を聞いて考えた。
時代が少し前の話。
日本人のスリッパの履き方が不可解で、難しい。
丁寧すぎ。
そのくせ、電話ボックスに入ったら性描写のカードがいっぱい貼られていてすごく驚いたと。
なんなのこの違いは?
不安と怒りを覚えたという話を聞いて、考えた。
その前に状況をもう少し説明する。
海外では、スリッパを部屋とトイレとベランダと履き替える習慣がないから、難しい。
混乱すると。
自分の履き方はあっているのか、不安になる。
その気持ちはわかる。
私は日本人だから混乱や不安はないけど、面倒。
土足で上がる外国人だからかと思ったが、靴を家で脱ぐかどうかは、家によるらしい。
一階は脱がないけど、二階は絨毯が敷いてあって汚れると掃除が大変だから、脱いでたよと聞く。
そうなんだ、ルールは1つじゃないんだ。
飛行機内でも、裸足でトイレに来てる人とかいて、気にしないんだろうなとは思っていたが、この話を聞いて、納得。
スリッパを場所によって履き替えるのは、日本人ならではらしい。
スリッパが好きでない私は、よっぽど寒くなければ、履かない。
子供の頃、人のうちに遊びに行って確かに困惑した。
そのうちどこかに置いてきてしまうからだ。
スリッパの話はここまで。
そして、スリッパの履き方の細かさの一方、不可解なのは、電話ボックス。
エッチな広告がたくさん貼ってある。
確かに昔は貼ってあった。
小学生くらいの時に、ボックスに入ると、妙に緊張して、ドキドキしながら電話をしたのを思い出した。
あのチラシのせいだったのか、卑猥な雰囲気を電話ボックスに感じてた。
コンビニでエッチな本が普通に売られているのが不思議だと以前聞いたことがある。
日本はそういう点がとてもゆるいと思う。
何でだろうか?
男社会だから?
思うに、
内と外が、はっきり別れていた日本。
内は女性に、外は男性にのみひらかれていた気がする。
今は変わってきたと思うけど。
だから、電話ボックスのチラシや、お店のコミックは許された。
一方、家の中は、女性の世界。
ひたすら細かいところに突き進んだのではないか?
スリッパの文化は海外から入ってきたから、うやうやしく使われたことだろうし。
トイレは不浄だったから、スリッパを変えたのだろう。
今は、女性も外も内も行ったり来たりできる出来るようになっと思う。
日本でも海外でも。
時々、疎外感を感じるけど。
男だったら良かったと思ったことも何度もあるけど、いまは女性でよかった。
それに、いまは性別はなんでもいいかなぁとも。
ドーハに向かう機内で思ったこと。
スリッパと電話ボックスのチラシから、いろいろ考えた。