昨夜、予定通りタンザニアから帰国しました。
今年のタンザニアはすでに雨が多いです。
最初から最後まで、サファリ中に水たまりというには大きすぎる、溜まった水が道路に多数あり、途中も時どき降りました。
お陰で、砂埃はホントに少なく、
暑すぎず、寒すぎず、
この時期、1月末~2月にかけて訪れた中で最も快適なサファリでした。
私がタンザニアに着いて、サファリカーに乗って、まずガイドに聞くことは、雨のこと。
「最近、雨はもうたくさん降った?」
ガイドは、毎年同じように、
「降り始めたけど、たくさんじゃない。」
と言う。
たぶん、真実なんだろうけど、毎年ほぼ一緒の答えで、よくわからない。
道路の脇に水がたまっていることは、そんなにない。
雨が既にたくさん降ったのが、車で走っていてすぐに気付いた。
いつも赤土の砂埃で茶色くなっている、ンゴロンゴロへの道路際の植物も汚れていない。
青々として美しい。
しかし、アルーシャ国立公園の湖の水はそれほど多くなかった。
フラミンゴも多くなかった。
でも道路に水があった。
セレンゲティでも。
そして、最後のタランギーレでは、川に水が多すぎて、
お目当ての鳥、クラハシコウはこの水の多さでは無理だと教わる。
アフリカで動物を見る際に、水って大事な要素。
川の水の多さ、少なさで、砂洲で繁殖するハサミアジサシが来たり来なかったり、
雨が多いとどこにいっても水が豊富なので、
普段は水が豊かな川に集まって来る動物たちが散ってしまう。
その結果、観察するのが難しくなる。
自然観察は、お天気にとても左右される。
それは身に染みてわかっているが、今回も勉強になった。
いつもと全体的に違う。
2月がトップシーズンのタンザニア北部。
でも、多少ずらしても、それほど変わらない。
観光客が多いとホテルの食事、ピクニックサイトのトイレ休憩、飛行機の予約、
どれをとっても大変だから
今年は、すこし早めに設定した。
でも、いつもより繁殖が早くすすんでいるのを感じた。
ヌーもトムソンガゼルも、生まれたばかりの子を多数見たし、
ヌーの移動が、すさまじかった。
一日いや数時間で相当進むから、たまたまかもしれないが、見える範囲の地平線が全部ヌーだった。
「地平線がヌー」という、名言が生まれた。
一部取り囲まれたことも過去にあったが、こんなにずっとずっとずっとヌーが遠くにまで見え続けたのは初めて。
幸いにも観察中に、前が見えなくなるような土砂降りには当たらず、
降った後にサファリをしているような状況の幸運に恵まれた。
ライオンの親子、去年生まれたという少し大きめの子3頭とくつろぐ母親の4匹を観察した。
雌ライオン2頭に、子供が3頭ずつひっついてお乳を飲んでいるのも見かけた。
6頭は今年生まれた子供達と聞いた。
ラブラブな2羽のダルマワシも見た。
12月に南アフリカで見てきた繁殖時だけ尾が長くなる鳥も
初めてタンザニアで尾の長い状態で見かけて写真を撮った。
過去に一回だけ見たけど、その後、見る機会がなかった。
渡り(季節で移動する鳥)も普段はこんなにいない、
メジロチョウゲンボウ、ヒメチョウゲンボウが多数いた。
ハンティングするサーバルキャットも見た!
雨のあとは、動物が動く。
木登りライオンも見た。
雨の降った濡れた地面を嫌がって登ることがあると説明を受ける。
普通、ライオンは木に登らない。
気持を新たにして行った今年のタンザニアは、いつもと違っていたが、
いつもと同じ景色が広がり、心が落ち着いた。
全ての出会いに感謝。
そして、皆さん無事に元気に帰国できたのがよかったです。