写真はコスタリカのタルコレス川という、場所のボートクルーズで撮りました。カララという場所に行けば、大抵の方が、乗るボートクルーズだと思いますが、船頭さんが鳥がわかる人でないと、鳥を見たり、撮影するのは難しいかもしれません。
何故なら、鳥がいることにまず気づけない、そして鳥との距離感がわからなければボートを寄せるのも難しいからです。
生き物との距離感はすごく微妙です。よくわかってる船頭さんは大きな船を操縦しながら、鳥が飛ばない程度にぎりぎりに近づけていきます。そのテクニックがすごいです。ただ、これ普通の人にはわかりにくいので、そういう目線で船に乗らない限り、当然のように感じてしまうのですが、実はここが一番の肝です。
鳥は、ヒロハシサギ(Boat-billed Heron)で、比較的、見やすい鳥です。日本にいるゴイサギとかササゴイとかと同じ仲間ですが、嘴(くちばし)が広いので、ヒロい、ハシ(くちばし)でヒロハシサギです。
嘴が広くて、目がパッチリしているので愛嬌があります。目がパッチリなのは夜行性だからです。昼間は、川沿いの茂みにじっとしているので、みつけさへすれば観察・撮影しやすく、個体数も多いので、比較的出会いやすい鳥です。
ツアーの出発前に図鑑を見ながら鳥の英名を覚える作業をしますが、この鳥は3年前にブラジルのパンタナールに行ったときに初めて出会い、地味ですが、大好きな鳥の一種です。