私が、ご案内してる旅では、
帰国後に撮影した写真をCDロムに焼いてお送りしています。
動植物、景色、ホテルや飲んだビールなど、
皆さんの思い出に残る一枚になりますようにと思いながら、いろいろ撮っています。
もともとは、動植物の写真がないとカタログやWEBを作ったりするのに不便で、
また説得力もないので、
上司命令で撮り始めました。
でも、機材を貸してくれるわけでも、教えてくれるわけでもなく
自分で勉強しろというタイプの上司でしたので、
何をどうしていいかわからず、
そもそも新しいことを始めるのに腰の重い私には荷が重く、
コンパクトデジタルカメラを手にするまでも実は数年かかりました。
でも、そのあとしばらくして、とてもよい環境に自分はおかれていると自覚しました。
多数の植物写真家の方、お客様も写真を真剣に撮影してる方も多い。
プロやセミプロのお客様が撮影する姿を間近でたくさん見ることが出来ました。
そして、相談しようと自分が思えば、フィールドで、被写体を目の前にして、聞くこともできたのです。
撮影方法や、被写体の選び方などで会話は広がり、
講師やお客様との関係性も深くなりました。
撮影することが楽しくなるのに時間はかからず、
コンパクトデジタルカメラから、
一眼レフのデジタルカメラへ。
やりたいことも増え、
広角レンズでスミレを撮りたい、
さらに遠くの鳥や哺乳類をもっとしっかり撮りたい
など思うようになりました。
動植物をしっかり写真に残せば、識別や同定にも役に立ちます。
覚えることにも非常に役に立ちました。
写真を撮ることで、仕事のうえで新しいステップに行くことができました。
でも、最近ちょっと撮影の後の整理がツアー中に出来ないことから大変になってきてしまい、
ほかにも色々あって、写真撮るのお休みしようか?
という気になりました。
そんな時、突然1月のタンザニアにご一緒した参加者の方から、
「いただいた写真でアルバムを公園ごとに作りました。
総集編を一冊お送りしますので、見てくださいね。」とメールが届き、
数日後、アルバムが届きました。
ドキドキしてしまいました。
そもそも写真を紙に焼くことはほとんどなく、
考えたことはありましたが、
アルバムにしたことはありませんでした。
自分の写真が本になってるものをめくるのが不思議です。
お店の人に手伝ってもらって作ったとメールにありましたが、
自分の写真を人が選択するとこうなんだと、
それが面白いなぁと。
特に表紙の写真は、驚きでした。
サファリカーで走っているままiPhoneで撮影した写真が選ばれていました。
私がホテルに帰る前の日の入り前の光の感じがとても好きなので撮影していましたが、
参加者は太陽が見えない限りは、あまり興味がないようでしたので、
好きと思った人がいてよかったー、と。
その方が直接、
自分の写真をとっても褒めてくれ、
いい思い出になったと言ってくださり、
大事におもってくれているんだなぁと。
今まで撮り続けて、差し上げてきてよかったなぁと。
今後も、自分にとって負担が大きくなり過ぎないよう調節して
写真は撮り続けて、差し上げようと。
いただいたアルバムを見ながら、そう思えました。