お食事中の方、食前、食後の方は読まない方がいいです。
別のタイミングで読んでください。
マレーシアは渡航先としても、経由で空港を通ることなど、かなり行った国だったけども、
今回、マレーシア在住歴の長い安間先生と同行して初めてよくわかったことがある。
それは、トイレの後のお尻を清潔にする方法が、
日本とマレーシアでは、大きく違うということ。
空港のトイレでも床がべちゃべちゃに濡れていることがある。
そして、モップで掃除をする人もいるが、
掃除してもべちゃべちゃだったりする。
濡れていることに寛容というか、
気にしていないということは知っていた。
そういうものと諦めていた。
でも、その理由がわかったのだ。
文化が違うから、
回答は単純だが、
奥は深い。
トイレに入って、ようをたした後、
お尻を拭くのが日本式、
お尻を水で洗うのがマレーシア式。
この違いが、床の濡れを生む。
ここ20年行っていて、昔よりは濡れていないことも多くなったので、
マレーシアの人も、世界中が洗っているわけではないと気づいているだろう。
少なくとも、空港のトイレは以前より濡れていない。
大型扇風機がずっと回っていたりもする。
少しは気にしだしたようだ。
洗うとはどう洗う?
パンツもズボンも全部脱いで洗うという。
確かに想像すれば、
そうでないと、濡れるはず。
暑い国だから、多少濡れてもすぐ乾くだろうけど。
というわけで、マレーの人、トイレで水浴びもする。
抵抗が無いようだ。
もともとトイレと風呂場が一体になっているというのもあるからだと思うが。
トイレに汲み置きした水が置いてあることもあるし、
洗浄用のシャワーがあることもある。
どちらにしても、水で洗う。
だから、トイレに紙が無くて、
持っていないと困ることになることもある。
でも、不思議なのは、
トイレに棚や物を引っ掛けるところがある訳ではなく、
この場所で、下を全部脱いで洗うときは、
服はどうしているのだろうか?
頭の上に載せているのだろうか?
コツがいるんだろうと思う。
もともとトイレの文化がない
先生が言うには、ボルネオ島にはもともとトイレはなかっただろうと。
今でも、奥地の現流域の村では、
朝、夕、村人が川に入り、水浴びし、歯を磨き、用を足しているという。
これ、小さい方はいいとして、大きい方は難しいだろうと、
あとで気付く。
川で水浴びをした
今回、先生に川で水浴びに行こうと誘われ、
同行者の女性が行く!と言われたので、
もちろん私も喜んで行った。
こんな機会はそうそうない。
1人では、絶対に行かない。
小心ものです。
川での水浴びは、記憶の限りない。
20代の頃、
アマゾン川の支流に入ったけど、水浴びではなく
水着を着て入りたくて入っただけだ。
今回2泊した山小屋のシャワーの水はもともと川の水をタンクにためたものですが、
水のくみ上げが時間的に終わってなくて、
かつ二日目に人がとても増えたので、シャワーが混むことは容易に想像ができ、
どうせ同じ川の水なら、
狭いシャワールーム(暗いスペース)より、
川で水浴びしたほうが100倍気持ちいいだろうと思ったし、
汗も相当かいているので、早く流したかった。
川の水は、泥炭湿地林から流れ出る水のためタンニンを含み、
光が当たれば茶色いが、ぱっと見は黒い。
暗い小屋の中で浴びている分にはよく見えないが、
川で水浴びするときは色がよく見える分、汚いと思う人もいるようだ。
酸性だと聞いたが、ピリピリしすることはなかった。
川に木が数本渡してあって、そこに座って水浴びする。
かなり冷たいので、はじめ入るには気合がいるが
入ってしまえば、気持ちがいい。
そして、頭を水で濡らし、汗を流し、
それで終了。
文字通り水浴び。
気持よかった。
ちょっと困ったのは、入る時と出る時に、足が汚れるのが気になった。
ま、仕方ないと思えましたが。
普段の生活とかけ離れていますが、
山小屋で1泊したりすると、結構、なんでも大丈夫になるものです。
川で用を足すのは技がいる?
冷たい水の中で大きい方の用を足すのは難しそうだ、
という話に後でなりました。
生まれた時からの訓練かもしれませんが、
冷たすぎて、もよおさない気がするというのが
体験したことでわかったことです。
水でお尻を洗う文化の国
先生曰く、
「水でお尻を洗う文化は、イスラム教の世界に共通した習慣である。
広く熱帯、亜熱帯の地域では宗教に関係なく、お尻を水で洗っている。
エジプト、チェニジア、インド、スリランカ、マレーシア、インドネシア、フィリピンなどは、
イスラム教も仏教もキリスト教の人もいるが、
すべてお尻をきれいにするのに水を使っている。」
お尻を洗う文化
と
お尻を拭く文化
の私たち。
自然だけでなく、文化のこともわかるととても楽しい。