キイロヒヒ Yellow Baboon タンザニア北部にいなくて南部にいる動物

キイロヒヒ

バブーン、ばぶーん、Baboon!

音の響きがよいせいか、

最もよく出てくる動物のせいか、

和名よりも、英名で皆さん覚える動物。

ガイドも、ゾウ、サイ、カバ、キリンなどは日本語で言うけど、

これは、バブーンと言う。

話がのっけからそれるが、

母国語で言うとダイレクトに通じるので、

時々、いつまでも見ている、又は動かない私たちに

「行きましょう」と

突然言うガイド。

ドキッとする。これ、かなり効果的。

どうしても人を動かしたい時は、その人の母国語がベストと実感する時。

南部に行く前に出現可能な動物を図鑑で調べていて、

南部のバブーンは、いつも見ているのとは違うと気づきました。

和名にキイロヒヒとあるように

毛が黄色い。

行く前に写真だけ見ていて、確かに黄色いけど、雰囲気は一緒ねと。

今回、ご一緒した6名の皆さんは、すでに北部タンザニアには行かれているので、

バブーンが出てきただけでは、まったく気にしない。

なので「これ北部と違う種類ですからねぇ~!」と声をかける。

いつも見ているものと同じだと思うと、しっかり見ないのはよくあること。

あとで、もっとよく見ておけばよかった、写真撮っておけばよかったということは時々おこる。

トップの写真はキイロヒヒ。

北部のアヌビスヒヒ(サバンナヒヒ)はこんな感じ。


今回、これを書くにあたり、今年の一月に撮影した写真を出してきました。

成獣は、確かに毛はグレーだけど、

子供、赤ちゃんはわりと黄色い感じもする。

体毛よりも、体型が違う。

ほっそり、細長い感じが南部のキイロヒヒ。

手足が長い。

南部の方が、全体的に食糧事情があまりよくなさそうな、

過酷な環境だと今回感じた。

一度しか行っていないので、

今年の3月頃の大雨のせいかもしれないけど、

それはわからない。

でも、明らかに体型が違うなぁとわかって、なんだかうれしい。

図鑑だけ見ていて、気づける人もいると思うのですが、

図鑑だけだと個体差ということもあるし、

数をたくさん見ることで気付くこともある。

でも、今回、南部のキイロヒヒは写真をほとんど撮っていない。

道路にもよく出てきていたけど、

停まれそうにない時だし、

他のものが出ていてそれどこでなかった時もあったし、

サルはそんなに好きな人がいないので、

よっぽど近距離にいる時、

家族みんなでリラックスしているとき、

みたいなタイミングでないととまらないことが多いです。

また行く機会があったら、

今度はもっとよく見ようと思ったキイロヒヒでした。

意外なもので、たくさん見たものほど、

写真があまりないということはよくあることです。

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橋場みき子

生きものに出会うために自然の旅に出かけてその環境の動植物を観察してメンバーと気づきを共有し楽しむのがライフワークです。自然の旅はリクエストに応じてご案内もしますし、自分が行きたい場所、出会いたい生き物の情報がが入ってくれば、声をかけて二人でも、いなければ一人でも出かけます。今年は新しい情報、人との出会いが多く違う世界が見えてきました。同じような感性の方と出会いたい。そのためにはどうしたらいいのか?を最近よく考えています。

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