異常気象は、
世界中でもう長いこと続き、
気温や降水量が、
例年通りという年はどこの国でも少ない。
タンザニア(Tanzania)は、
3月にならないと強い雨は降らないというのが通常だけど、
今年はすでに、
雨が大量に降って、
ンゴロンゴロ(Ngorongoro)の湖も広くなっていたし、
普段ない、広大な池まで出来ていた。
セレンゲティ(Serengeti)も同様で、
水が多く、
草丈も既に伸びて高い。
そして、例年いる鳥や動物がいない。
雨が多いと、
動物は好きなところに広がっていってしまう。
草丈が伸びると、
短い草の好きな動物は移動する。
水は、動物の生きていく上での、
最重要の要素。
ヌーは毎日水を飲まないと生きていけないという。
普段乾いている大地に
水が満たされ、
生き物たちが次の段階へシフトする。
繁殖のための次のスイッチが入る動物、
移動を開始する動物、
大きくステージが動く。
ゾウが大集結し、
タランギーレの公園(Tarangire National Park)では、
1日で、300頭以上も、見かけた。
プールに入るように、
頭だけ出して、
遊ぶアフリカゾウのリアルな群れは、
初めて見た。
水浴びレベルではなく、
身体全体を沈めて、楽しんでいた。
天候・天気の変化、動きは、
長いことその場にいないとわからないけど、
動物の動きで、
それが感じられる。
季節が動いたことが動物の動きでわかった。
だから、
同じ季節に来ても、
毎年違う。
2019年は既に雨がたくさん降って、
草が伸び、
動物が次のステージに明らかに移ったと感じた。
鳥の動きだけで言えば、
マニヤラ湖国立公園(Lake Manyara National Park)の水場で、
普段見難いクラハシコウを見て、
採餌方法が独特なクロコサギの群れを見て、
オオキンランチョウのしっかり赤くなった個体を夕方に何十回も観察。
コウヨウジャクの群れも例年よりよく飛んでるのを目にし、
ガマの穂が既に3mくらいに伸び、
そこにハシブトハタオリの巣が作られ、
個体もいくつかみつけた。
夏羽風に変わり始めたエリマキシギや、
いちゃいちゃするペアも多数見かけた。
いつもよく見かける鳥たち、
その最たるライラックニシブッポウソウは、
今年はニシブッポウソウよりも見かけなかったけど、
既に繁殖に入ってるからなのかもしれない。
ただの推測だけど、
いろんなことが、想像できる。
今年も新たな経験値を得て、
新たな疑問から新情報も収集してきました。
来年以降のツアー企画に役立てます。