ガラパゴス諸島へ、1996年3月初めて訪れました。友達の卒業旅行に誘われて、二つ返事で行くことを決め、お金は弟に全額借りました。まさか、こんな仕事をするとは夢にも思っていなかった頃です。
誘った友人は、卒業旅行に計画していたのに、友人にキャンセルされ、どうしても行きたくなってしまったので、誰かを誘おう!と決め、考えたけど1人しか思い浮かばなかったと、それが私でした。
その時、初めてガラパゴスペンギンにあえました! ここまで来ると会えるんだ!と思いました。
「ガラパゴス」の名が有名ですが、ガラパゴスという島はなく、ガラパゴス諸島というように、100以上の多数の島々の総称の名です。
2012年にツアーで再訪した時は、ガラパゴス諸島の西に位置するイサベラ島で、ガラパゴスペンギンを観察できました。
世界で18種といわれるペンギン全種が南半球に生息しますが、その中でガラパゴスペンギンが最も低緯度エリア、イコール、赤道付近のエリアに生息するペンギンです。
その理由が、南極から流れてくる寒流のおかげで、赤道直下でも海水温が低く、魚も豊富なので、生きていけると本にも書いてあったし、現地でもそう説明を受けました。
しかし、ある年、その場所にペンギンはいませんでした。
エルニーニョ現象による海水温の上昇で魚がいなくなり、ペンギンも移動してしまったと、説明があったそうです。自分が同行しないツアーだったので、直接確認できていないケースです。
わかりやすい理由といえばそうです。食べることが日々の最重要課題の野生動物なので当たり前といえばそうですが、人間サイドからは、どうしていないの?ということになります。
これも、自然に絶対はないと、思い知った事例の一つです。