アフリカに毎年通うようになって、水が生きものにとって、とってもとっても大事だと実感した。
水のあるところに、生きものが集まっているから。
集まってくるというのが、適切な表現で、
毎年、同じ頃に同じ場所に行っても、
そこに同じように水はなく、
それは、毎年雨の降り具合が違うからで、
しかも相当違うということで、
写真のゾウが群れでいる池のような水場は、
この時、初めて溜まっているのをみた場所だった。
そしてそこでゾウの群れが、気持ちよさそうにくつろいでいた。
のびやかな鼻の動きや、
ゾウが互いに鼻で接触しながら水の中を動くさまは、
ゆったりと時間を過ごしていることが感じられ、
遠くから眺めているのは、とても気持ちがよく、清々しかった。
サファリカーから距離があった分、ゾウたちにまったく緊張感もなく、近すぎないこの距離感もいいなぁと。
ゾウは、水を求めて移動する。
文字通り死活問題で、
ゾウが、水分を求めて樹皮をかじったというバオバブの巨木も同じ公園で目にするが、
乾季と雨季でまったく違う場所になる。
タンザニアの雨季と乾季の2シーズンを、訪れる人は少ないが、
どちらも見たからこそ気づくこと、感じることはたくさんある。
緑あふれる時も美しいし、
茶色い乾いた世界も美しい。
生きものを探していたら、水の重要性に気づけた。
日本で普通に生活しているとそんなこともすぐ忘れてしまうけど。
撮影日 1月31日
撮影場所 タンザニア タランギーレ国立公園