イマドキの野生動物 宮崎学 東京都写真美術館@恵比寿 2021年10月31日迄

写真家と写真展の内容

自然と人間をテーマに「自然界の報道写真家」として活動される、

宮崎学(まなぶ)さんがこれまでに撮影された写真が、およそ時代順にみることのできる写真展。

写真点数206点、資料数約20点。

展示構成は7つ。

I ニホンカモシカ
Ⅱ けもの道
Ⅲ 鷲と鷹
Ⅳ フクロウ
Ⅴ 死
Ⅵ アニマル黙示録イマドキの野生動物
Ⅶ 新・アニマルアイズ

宮崎学さんを知ったのは

平凡社の雑誌『アニマ』を学生時代の生協の本屋で知り、宮崎学さんを知る。

同じ頃、愛読してた新潮社の『SHINRA』、そこでもきっと宮崎さんの写真は見ていると思うけど定かではない。

でも、2000年前後から仕事と子育てで忙殺されて、『SHINRA』も休刊されて、

時どき、宮崎さんの本が出ているのを知っても、手に取ることなく、

ちゃんと宮崎学さんの作品に向き合ったことなく、今回写真展を見に行きました。

YouTubeおすすめ

美術館ウェブサイト上に、宮崎さんがお話しされている、YouTubeのリンクがありますが、これおすすめです。

見に行ってから見たのですが、行く前でも後でもどちらでもいい感じ。

「妊娠期間と同じ期間で、自然に戻っていく。」

シナントロープの話、

「僕は先を見て、今を表現してる。」

などが刺さりました。

感想

I、Ⅱ、Ⅲ章の写真が好きです。

ニホンカモシカはだいぶ前からもっとも見たい日本の哺乳類で、

こんな状況に出会ったら最高だよなという写真が多数ありました。

けもの道の写真は面白く、人の道を多種の動物も歩く写真が、映像での紹介もあり、楽しみました。

鷲と鷹の写真は、フィルム写真でこれを撮られてたことにまず驚きましたが、

ハチクマのオスがハチの巣をくわえて巣に戻り、翼をふるわせて歓喜するメスの写真は、

すごい瞬間で、ハチの巣の形が視覚的におもしろくて目を引きました。

翔の最後の一枚、新雪の中で抱卵中のトビの写真は、空気感が伝わり、印象的でした。

Ⅳ章フクロウ、Ⅴ章死、の写真は見た記憶があるものも。

フクロウのヒナにの瞳に映る風景画が写真が大きので見えて、オープンなところにいたのねと気付けたり、

樹洞の中を写した写真は、撮影状況をよく知りたいと思い見ました。

Ⅴ章の作品は衝撃的なものが多くありました。

でも、大きな写真で流れが追えること、そして戻っても見ることも可能なのは写真展ならではでいいなと。

冬と夏に死んだ場合の土へ戻る、かえり方の違いを今回初めて知りました。

Ⅵ章アニマル黙示録イマドキの野生動物は、

うんうん、そうだねと思いながら見つつ、

「ツキノワグマのカメラマン」が大好きに。

正に好奇心旺盛!という感じのクマの表情が見てとれて、

カメラを設置して撮る撮影方法は、自然の姿が撮れて、哺乳類には最適なんだと実感。

「置いておけば撮れるから動物写真家はいいよね。」と、

ある植物写真家の方が言ったのを聞いて、長年モヤっとしていたけど、

通る場所を予測できて、うまく設置しなければ決して撮れない、

そしてあの表情は人がいないからこそ写った写真だと確信。

撮影機材の技術も、すべて撮影者の技と改めて感じ、

植物写真も動物写真もどちらもすばらしい!とひとり腹落ちして、今回やっとすっきり。

最後に、

ここ約50年の日本の自然・生き物の写真は見応えありました。

きれい、美しい、可愛いというだけの写真ではありませんが、

ぜひおすすめします。

終了間近、お早めに

会期が今月いっぱいなので、お早めにどうぞ。

平日に行きましたが、結構人が多く、週末は入場制限がかかるのかもしれないですね。

美術館で推奨している入場時間の予約を、ウェブサイトで取ってから訪れるのがいいかもしれません。

この記事を書いた人

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

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