カンムリワシ道路で採食 西表島 時速40キロが制限速度

西表島の制限速度は、時速40キロ。

集落内は、30キロ。

これは、かなりゆっくり。

気をつけて、運転しないと、すぐスピードは出てしまう。

何故こんなに遅く設定されているかというと、

イリオモテヤマネコをはじめ、生きものが道路に出てくるから。

私は、道路上のヤマネコは見たことはないけれど、

アカショウビン、セマルハコガメ、リュウキュウイノシシ、サキシマスジオ(蛇)などは道路上で見ています。

秋の朝 道路にカンムリワシ


生きものを観察したいので、

朝、明るくなる前後から車に乗って、電線や道路をみながら、車をゆっくり流しつつ、生きものを探します。

夏は、リュウキュウアカショウビンのキョロロロロローという、

美しい声が聞こえてきて、朝からテンションが上がりやすいものの、

10月中旬、渡鳥のアカショウビンはもう完全に南に行ってしまい、その声は聞くことができず。

今年は、10月第一週まではいたそうで、結構いるなぁと。

そんなわけで、夏の華やかさは秋にはなかったけど、

今回は、カンムリワシが、道路に降りていて採食中なのに遭遇。

夜の間に、車にはねられたカエルを、

朝になって見つけて食べていたのか、

私たちが車を止めても、カンムリワシは食べるのをやめず、

ありがたく、食べ終わるまでを観察させていただきました。

見ている時は、よくわからなかったものの、

あとで、写真を確認したら、

カエルだと判明。

鮮明に写ってないので、何の種までかはわからなかったけど、

いつか安間繁樹先生みたいに、フクロウが食べているネズミの一部を見て、

種が識別できるようになってみたいとボルネオで思ったことを久々に思い出す。

生きものは道路に出てくる西表島

西表島に観光に行って、

探さなくても、生きものとの出会いはあるかもしれませんが、

それほど、簡単に出会うことはないでしょう。

探しても必ず会えるわけでは無いので、当然と言えばそうなのですが、

そういう意味で、道路は一番、生きものに遭遇しやすい、出てくるところと言っても過言では無いでしょう。

だから、車を運転する際は、この生きものの多い島では、

制限速度40キロを守って欲しい、

と心から願います。

「ヤマネコ注意」の看板の意味

「ヤマネコ注意」の看板があるところは、ネコがよく出現しているところ、

道路脇に黒いネットが貼られているところも、

出やすいところなので、特に注意。

制限速度の時速40キロを守れば、

道路の生きものに気をつけていれば、ひいてしまうような事故は、避けることはできるでしょう。

地元の人で、飛ばしている人もいますが、

どこで、生きものが出やすいかわかっている地元の人と

観光客の私たちでは、危険度が全く違います。

もちろん、誰もが制限速度を守ったが方がいいのはそうですが。

イリオモテヤマネコは2021年は、すでに5匹も交通事故で亡くなっています。

人も含めた動物みんなに優しい運転を

シロハラクイナという鳥が、道路上に、

道路の脇から突然走って出てくることがあります。

今回も、2羽が、おっかけっこしながら、車をまったく気にせず、

何度も目の前を行ったり来たりして、

全くこちらを無視しての激しい動きをしばし繰り返し驚きました。

そんなことはさすがに初めてで、

オスがメスを追いかけ回しているのかと思いきや、

詳しい人に聞いたら、オス2羽の喧嘩でしょうとのこと。

朝は、生き物が道路に出てくる可能性が特に高い時間帯です。

夜のうちに車にひかれたカニ、カエル、そして死んで落ちたガなどを食べに現れる生き物が多いし、

朝だけに限らず、

午後の明るい時間に道路に降りていたアカショウビンもかつてみたことがあります。

そして、雨が降った直後はカメが動き出すので、

いつでも、生きものがいるかもしれないと思って、

優しい運転をお願いします。

動物だから逃げるだろう、

鳥だから飛ぶだろうと思うかもしれませんが、

車の猛スピードは、彼らの動きのスピードをあっという間に上回ります。

不幸な事故は、減らしたい。

南の島に遊びに行った方は、ぜひ、スピード出さずに、

よくみて運転してくださいね。

撮影日 2021年10月22日
撮影場所 沖縄県 西表島

メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

この記事を書いた人

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

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