福岡県にある、菅原道真公が御祭神の太宰府天満宮に先日訪れました。
本殿に向かう橋のそばの大樹が美しく、最初に目を奪われ、そして空が青いのもあってとても気持ちが良かった。
最初の写真はその樹で、本殿を正面に見て右サイドのお庭の木々も美しく、お参りの後、見て回った。
大木が何の樹なのかは、すぐに気になったが、名前の書いてある札は見つけられず、
そのまま帰ってきて、入り口そばの、案内所でお土産を見ていて、手ぬぐいを見つけた。
そこでピンときて、
巫女さん(お会計してくれる方がここでは巫女さんでした)に、
「境内にあった大きな木はクスノキですか?」と尋ねたら、
「そうです、たくさんあります。」と教えていただき、
それと共に、
「境内には多数クスノキがありますが、ぜひ見ていただきたいクスノキが3本あります。」
と説明してくださった。
場所の理解ができないでいる様子を察して、
地図を出してきて、丸をつけてくれ、
「樹齢1500年と言われる樹と、屋根を突き抜けて生えている樹、そして本殿の裏にある3本は、ぜひ見ていただきたいです。」と、
熱量かなり多めにご紹介してくださった。
私の今まで出会った巫女さんは、物静かな生気少なめの話し方をする方ばかりだったと記憶しているので、
エネルギーを感じる話しっぷりで説明を聞くのは新鮮だったし、
樹が好きな方だとわかったから、親近感も感じて、嬉しくなった。
木の名前を尋ねて、そんなにも熱心にお返事をいただいたことは、
一般的な場所ではいまだかつてなく、
案内所を兼ねた、ショップであったと後々、気づきましたが、
樹に興味がない人だったらああは伝えられないだろうと思って、その方との出会いに感謝でした。
おすすめの3本のクスノキ
一本目は、
楼門の左側に位置する樹で、屋根を突き抜けているクスノキ。
二本目は、
樹齢1500年といわれる「天然記念物」の大樟(おおくす)。
全体像を樹だけで撮り忘れたので、一部分しか写ってない写真になりますが。
風にそよぎ、葉が揺らぎ、こすれる音が心地よい木でした。
三本目は、
本殿の北側にある、夫婦楠(めおとくす)。
夫婦と名付けるだけはありますが、
大小の大きさがだいぶ違う二本のクスノキでした。
神社仏閣に残る自然
神社やお寺の樹は、ほかの場所に比べ、切られることが少ないはず。
そして、手入れもされ、基本的に手厚く大事にされているから、
大樹になり、生きものの大事な生息地を担っているはずと確信している。
太宰府天満宮にもたくさんの木々があった。
行った頃には、一部紅葉も美しかった。
ぜひ、神社仏閣に行った際には、
その境内、敷地内にある自然にも目を向けてみませんか。
新しい気づき、発見があるかもしれませんよ。
本殿の狛犬の上にカマキリ発見。
太宰府天満宮へのアクセス
太宰府天満宮は、博多駅にあるバスターミナルからバスに乗って40分くらいで行けます。
電車で行くと、乗り換えがあって、面倒なので、バスで行くことをおすすめですが、
ラッシュ時間は、道路は混んで時間が読めないので、そんな時間帯にかかるのなら、電車を利用した方がいいでしょう。
九州国立博物館も隣接
太宰府天満宮の敷地内からほど近くに、
九州国立博物館があります。
東京、奈良、京都に次ぐ4番目の国立博物館で、
「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」をコンセプトにした博物館で、
遣唐使に興味を持ったばかりの私にはぴったりだったし、
博物館好きな方はもちろんのこと、
せっかくなので、さらっと見るだけでも、
この地を訪れたのなら、ぜひ合わせて行かれることをおすすめします。
夕方遅くなると電車がおすすめ
太宰府天満宮だけなら、丸一日を過ごすことはまれかと思いますが、
午前中ゆっくりスタートで太宰府天満宮を、ランチ後に博物館で過ごし、そのあとお茶して過ごしたりすると、
あっという間に、最終バス17:30発を乗り過ごすことになるかも。
今回、バスの時間を確認せず過ごしていたのでそういうことに。
電車を乗り継いで1時間強かけて博多まで帰ることになりました。
でも、バスで帰っていたら渋滞に巻き込まれていたと、
途中駅の乗り継ぎで歩いている際の道路状況を見てわかったので、
結果オーライということで。
各駅停車の電車を選べば、10分くらい遅いけど、18時代のラッシュ時間帯とはいえ座って帰れました。
宝満宮竈門神社
実は、この日、別の巫女さんから新しい情報を得ることがたまたまあって、
宝満宮竈門(かまど)神社という、太宰府天満宮の北東にそびえる霊峰宝満山の麓に鎮座するお宮があることを教えていただきました。
文字通り、山の上に上宮があり、
山を登ると太宰府を一望できる素晴らしいところだとのこと。
直感で行ってみたいと感じましたが、体力と時間的に無理なので、また次回にと考えました。
そして、これを書くにあたり、いただいたご案内を読み返したところ、
その神社の主祭神が玉依姫命(たまよりひめのみこと)で、
かつ、九州国立博物館での「海幸山幸」特別展で神話が気になったので買った図録を読んでいたのですが、
最近見た気がする名前と思って読み返したら、
初代天皇の神武天皇のお母上が、玉依姫命だったとつながりました。
話が脱線気味ですが、次回、訪れる時の忘備録としてここに残します。
この日、歩き周り過ぎて足は疲れましたが、
太宰府天満宮と九州国立博物館で心置きなく1日をすごし、
いろんなものと繋がることができた素敵な時間を過ごせ大満足でした。
玉依姫命(たまよりひめのみこと)は、えんむすびの神で、
いただいたパンフレットには
『”えんむすび”とは、
男女の良縁はもとより、良い友、良い師、また良い仕事との出会いなど、さまざまめぐりあわせを意味します。
数々のめぐり逢いや出会いの中で”縁(えにし)”を大切に育むことにより、
人として生まれてきた幸せを手にすることができるのです。』
とありました。
良縁ってたくさんの意味があったのねと、初めて知ったので、書きのこしました。