宝満山に登るカエルを知る
年末に実家に顔を出した際に新聞の切り抜きを渡されて、カエルが山登りする記事を読む。
宝満山って、最近知った宝満宮竈門神社のある山のこと? かもと思い出す。
その山のことを知ったのは11月のことで、このブログに書いた。お導きがあったかのように色々ふってきた日なので、宝満宮竈門神社のことはいちばん最後になったが、それでも書き残した。
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太宰府天満宮 クスノキの大樹 案内所の巫女さんから教わる
ブログを書いた後に、
北九州在住の登山が趣味の姉に「宝満山」に行ってみたいんだけど知ってる?と聞いたら、
「福岡県民の山だから、もちろん、何回か行ってるよ。」と、あっさり言われ、それはそこで終わる。
母から渡された写真の記事を読んで、一瞬、カエルが山登りってどういうこと?
とは思ったけど、すぐに調べることなく、そのまま終わりにした。
YouTubeのカエル山登り
年明け、記事を見ていて、YouTubeで検索したら映像が出てきた。
色々あったし、テレビニュースにも取り上げられていたが、
「宝満山のヒキガエルを守る会」の方が作成されたものが、カエルの成長と動向がよくわかった。
映像として見るだけなら、他のも面白いけど、
参考にして、カエルの山登りタイミングに合わせて行く予定を立てるならこれが一番よかったので、リンクを貼らせていただきました。
宝満山への行き方
宝満山が霊峰なだけあって、途中の100段の石段がキツそう。
太宰府天満宮に出張された宝満宮竈門神社のお守り等を販売されていた巫女さんの「ちょっと大変ですが、お天気が良いので本日行ってらしてください。」のご提案をあのとき実行しなくてよかったと思った。
宝満山に自分が行く際に見ようと思うサイトも見つけたので、備忘録代わりにリンクを残す。
晴れた日に行った方がいい足場だけど、
カエルの山登りを見たいので、そうすると雨の日がベターだよなぁと。
でもそうすると山頂からの景色は望めないなぁ。
日本のヒキガエル 3種1亜種
日本には4種類のヒキガエルがいる。
ニホンヒキガエル、アズマヒキガエル、ナガレヒキガエル、ミヤコヒキガエル。
生息地域、生息環境が異なるナガレヒキガエルとミヤコヒキガエルは今回は省き、ニホンヒキガエルとアズマヒキガエルのことを書く。
ニホンヒキガエルの東北日本産の亜種がアズマヒキガエル。
亜種ってなに? と気になる方は次のを読んでください。そうでない方は、読み飛ばしてください。
『亜種とは、種の一つ下の階級で、種として独立させるほど大きくはないけど、変種とするには相違点が多い一群の生物に用いる』
そこでひっかかると先に進まないので、ざっくりと進めます。
本州の近畿以北に分布しているのが、アズマヒキガエル。
西に分布しているのが、ニホンヒキガエル。
トップの写真は、東京都あきる野市で撮影した個体なので、アズマヒキガエル。
場所で選ぶのでなく、チェックポイントも勿論ある。
鼓膜の長径(縦でも横でも長い方)が、目から鼓膜までの距離と比べて、2倍以上あることが多いのがアズマヒキガエル、その距離がほぼ等しいことが多いのがニホンヒキガエル、簡単にいうと鼓膜が小さい方がニホンヒキガエル。
3冊の図鑑の説明を読みくらべ、やっとすっきりして書き残す。
西日本でヒキガエルを見たら、鼓膜の大きさをチェクして、
大きかったら、アズマヒキガエルかもしれないが、それ以上どうやって確認したらいいのかは私にはわからない。
近くに詳しい人がいたら聞いてみよう。
ヒキガエルの特徴
背中にイボがあって、皮膚は乾いた質感。
カエルはジャンプするイメージだけど、このカエルはのそのそ歩き、鈍重そのもの、と思ってて、写真を撮っていたら、体当たりのように目の前にジャンプされたときは、すごく驚いた。
顔がゴツくてかっこいい、歌舞伎メイクみたいと表現してある図鑑もあるほど。でも、苦手な人にはそこが嫌われそうだけど、カエルらしいカエル。
繁殖期にメスに複数の多いと10匹ほどもオスが抱きついて奪い合うのを「カエル合戦、ガマ合戦」といい、タイミングが合えば、池中で繰り広げられるというその光景を一度見たい。
目の後ろ、耳腺から毒を出す。全部のカエルが毒を持ってるわけではなく、アズマヒキガエルがそこを避けて食べられているのを見たことがある。
卵塊はひも状で長く、オタマジャクシは群れていることが多い。
変態したばかりのカエルは、1センチ程度の小ささだが、数年かけて大きく育つ。
宝満山で見られるニホンヒキガエルは8〜17センチ位。
アズマヒキガエルは、4〜16センチ位。
なんで山を登るのか?考察
何で、わざわざ宝満山のニホンヒキガエルは山を登るのか?
人が登っても大変そうなのに、
カエルにとっては数ヶ月かかることだし、
わざわざ苦労しに登っているとしか思えないが。
山頂に生息する成体は、卵をうむ時に下山して産みに行っている。
「オタマジャクシは変態して、上陸するというのが本能だからあがりたいだけで、そこに山があるから登るのでは?」と友人がいい、
年明け早々、個人的にはヒットした。
親が下山して水場で産卵するのは、水のある場所を求めてのことだろうから理解しやすいけど、
体長1センチの変態したばかりのカエルが、
かなりエネルギーのいる山を登るという行動を続けて登り切るというのかなり不思議だ。
山頂はそんなにメリットのある場所なのだろうか?
産卵場所の周辺で生活している個体もそれなりにいるのではないのか?
そんなことを疑問に思った。
というわけで、実際に時期を選んで行きたくなった宝満山と合わせて訪れたくなった竈門神社でした。