元のスケジュールは違っていたけど、タンザニア政府の会議の延期で予定していた宿の予約を取られてしまい、出発前にはわかっていたけど、この日は長距離移動を余儀なくされることになった。
タンザニア北部でそんなことがあったのは、2007年から通っているが初めてのこと。ただ、2018年に南部タンザニアに初めてサファリに行った際に、大統領車が移動するからといって、道路が急に通行止めにされ動けなくなり空港に行けなくて、あわや帰国便の飛行機に乗り遅れそうになったことがある。その時、この国はまだまだ理不尽な国家権力が行使されるのねと感じたから、仕方ないなと思った。
変更が事前にわかっていただけでも良しとした方がいいし、自分からはこのスケジュールを考えたことがないから、新しいスケジュールを試すのにいいチャンスかもしれないとポジティブにとらえることにした。
が、実際には前夜に大きなトラブルがあって、その対応をしながらの大移動になり、出発も遅れ、時間的におしてしまい予定通りには全く進まず、頭は考えることが多過ぎて、一日中、サファリカーの中にいながら動けないまま焦っていた。
私もドライバーガイドも朝のサファリ後、朝食を取る時間はなくロッジを出発した。自分は車に乗ってから移動時に取ったけども、ドライバーガイドは食べられるはずもなく、聞いても大丈夫だとしか言わなかったが、時間をとって食べてと言えばよかったと後から思った。次はそうしよう。でも事故もなく、無事に行けたから今回はよしとしよう。
自然の旅では、いろいろなことが起こる。それらに対応して、そのときの最善を尽くすのが自然の旅のすすめ方。後からこうすればよかったと思うことは勿論あるが、それは次の糧にしようと考え以前ほどいつまでも悩まなくはなった。それでも頭の中は、いつも結構忙しいが、これは私の習慣というかクセで、またやってると思えるようにもなっているから、よしとしてる。
この日の移動は、タランギーレ国立公園から、ンゴロンゴロ保全地域を通り、オルドバイ渓谷を経由し、セレンゲティ国立公園にある宿まで、距離にして約300km、仮に休みなしで走ったとしても舗装路じゃないので、6時間程度の道のりとグーグル先生は言ってた。
昼食後、まだ道は半分も来ていないので、早急に再出発。外輪山の上にある道をどんどん走っていると、突然大雨によりできた大きな池?といっていいのか、が現れそこに、
15時にオルドバイ渓谷のゲート入り口に到着。化石が多数発掘され、人類発祥の地の一つとされている場所。ここで一時間ほど、説明を受けたり博物館見学したり、敷地内の鳥を観察。
博物館内は、樹があり、水場もあるので、生きものが集まってきていて、博物館中央の木にハタオリドリの巣がたくさん付いていて、時折、同調して、一斉に鳥が鳴いていました。こんな人工的な場所にある木でないと、ハタオリドリの巣に近づくことは簡単でないので、いいチャンスでした
オルドバイ渓谷を出て、どんどん進み、ンゴロンゴロとセレンゲティの境界線のポイントを過ぎ、17時過ぎにセレンゲティ国立公園のゲートにやっと到着。トイレ休憩だけして先を急ぎます。
宿に無事にサンセット直前に到着。休憩も寄り道も、そして多少サファリもするから9時間位でホテルに到着できればいいなと計算していたけど、ちょうどそのくらいの塩梅で到着、優秀なドライバーガイドにそして協力してくださった参加者の皆さんに感謝。