「氷河」は仕事がらよく見ます。アラスカではあちこちにあるし、アイスランド、チリのパタゴニア、カナダにもある。でも「氷山」は、見るのがとても難しい。何故なら、南極大陸の上にあった氷が、海にくずれて落ちたものだから、と聞きました。
カナダ東部のニューファンドランド島で、写真の氷山を間近に今年見ました。カナダでもヨーロッパ側に近いカナダの東にある島で、タイタニックが沈没した海域が近くにある島です。
話がそれますが、カナダは来年7月1日が建国150周年で、意外に若い国。ニューファンドランド島からヨーロッパ人は入植を始めたそうで、「ここにカナダはじまる!」という、由緒ある島というのが、比較的氷山が見やすいニューファンドランド島です。
話を戻して、、、
「氷山は見えてる部分が1割で、9割が海の下です。」と説明も聞いたし、自分も説明していました。でも、なんだかいつも気になっていました。どうして?
どうして1割なのって? 潜在意識と顕在意識の話によく氷山の例えが出てくるので、今年は特に気になっていたのかもしれません。でも、言語化できずに今日までいました。
で、さっき雑誌を読んでいたら、答えが書いてありました。
ニュートンの2016年12月号、77㌻です。
ずばりそれは、浮力、のせいでした。
「液体中にある固体にはたらく浮力は、その固体が押しのけた液体の重さと等しくなります。たとえば、1気圧で0℃の場合、同じ体積の海水の重さは、同じ体積の氷の重さのおよそ1.12倍あります。氷をすべて海中に沈めると氷の重さのおよそ1.12倍の浮力が氷にはたらくため、氷は海面に浮かび上がるのです。」と。
「つまり海面に浮いている氷山は体積のおよそ89パーセントが海面下にあり、体積のおよそ11パーセントしか海面上にしかでていないのです。」
あ~なんか、すっきりしました。必ず、一定なのには理由があるんだと。
海水に浮いた、氷山の場合は1割浮くというわけだと。もし、真水の上に氷山を浮かせると違うのねと。
大学受験は失敗しましたが、理系だったので、化学と生物を結構勉強し、受験にも使ったんですが、物理を避けた結果、自然科学の基礎が欠落しているということが今日も露見しました。
夫は、物理専攻なので、私がこういうことをわからないことが理解できません。中学校でもやったでしょと。全部覚えてればそうかもしれませんが、、、時々問題になるし、仕事柄、今からでも少しずつ理解したいとは思います。
いろいろな意味で、すっきりした事案だったので、忘れないように書きました。どなたか、いい本を知っていたら、教えてください。