海外に行ったことある人はわかると思うが、日本を一歩出ると、日本の常識は通じない。
日本の常識は非常識というか、それを基準にすると、いちいち大変なので、私はスイッチが自然に切り替わる。
例えば、何かを確認したい時、質問する人の見極めに自分はこだわる。この人に聞いたら大丈夫かどうかを真剣に一瞬で、見極める。
なぜなら、答えがわからなくても、適当に答える人が多いし、そして、それが別に悪気がないし、今では騙されたというか、適当なことを言われても、それを信じた自分悪いという気にもなっている。なので、かなり、ひどい目にあっても、あまり気にならないし、大抵のことはしかたないよね~と自分は思える。
なので、日本だったら、適当に近い人に聞くけども、海外では質問する人の見極めを大事にしている。
だから、ガイドが大事だと思って、信頼できる人としか仕事をしたくないと思うようになってきたと思う。
あらかじめ、ツアーのご参加者には成田空港で伝えている事がある。
アフリカに行くときは、「ポレポレ(スワヒリ語ゆっくりの意味)の国だから。」、中南米なら「ラテン系の人たちなんで」、「日本のようにはスムーズに何事もすすまないし、時間がかかります。そして、いい加減だから、大事なことは自分で確認してくださいね。」と先に言いわけというか、文化が違うという説明と合わせて、注意事項を伝える。
これだけでもだいぶ違う。なにかトラブルがあった時、ほらねということが言える。別にそれが言いたいわけではなく、ショックを受ける人があまりにも多い、時には激怒する人がもいるので、先にクッションを設定しているつもりです。
実際、チリの人は、家族の方が、仕事よりずっと大事なんだと自分がしみじみ感じることが実際にあった。
そして、もうだいぶ前だが、チリの結構信頼していたガイドに「どうしてそんなに働くんだ?」と聞かれた。私が答えに詰まっていると、「食べ物や水が買えないのか?」という、答えやすい質問をしてくれた。
その時に、初めてスッキリ答えられた。「日本では女性が一度仕事を辞めると、やりたい仕事ができないんだ。私はこの仕事が好きだから。だから続けるために、懸命に働いている。」と。
意外だとよくいわれますが、自分は留学経験がなく、英語はストレスなく話せないので、英語で答える時は、答えをシンプルにする必要があり、そうすると、日本でいる時には気づかなかったことが見えてきたことが、結構あります。
そんな、自分ですが、よく外国人ガイド仲間に騙されやすいでしょう?と言われます。自分では、大分経験つんだつもりだけど、ぬけぬけに見えているということです。まだまだ修行がたりません。