黄熱病の予防接種は、有効期限が、10年間でした。
それが2016年7月11日から、一度受けたら生涯有効に変わりました。
ということで、受けたことのある方、有効期限が切れたように見える黄熱病予防接種証明書(イエローカード、本当に黄色の紙です)だとしても、捨てずに大事に保管してください。
この変更は、世界保健機関WHO、という国連の専門機関が決めた国際ルールですので、全世界共通のはずです。
この、スッキリしないもののいい方ですが、こういう恐れがあるよね世界を歩く外国人のガイド仲間とこんな話をしたからです。
「ルールが変わったことを知らない係員に出会う可能性があるよね。」
ということです。
言われて、ありそうな話だとすぐに思いました。有効期限が書かれている証明書を持っていると、ルールが変わったという説明をしても、そもそものルールもわかっていないと、説明を理解しない、「書いてあるからお前の証明は無効だ!」とか、かたくなに拒否する人もいそうだよなぁと。トラブルになりそうな匂いがしました。
日本で賄賂を要求されることはありませんが、海外では目にします。あぁやってるなぁと時々、気づきます。仕事がら、危ない人に近づかないよう、人の多い場所では、何気なく広い範囲でよく人を見ています。そうすると、変な動きというのか、そういう人は他の人と違う動きをするので、結構目につきます。
不備があるのを見逃してもらう、優先的に何かをしてもらうなど、便宜を図ってもらっているように見えるので、賄賂というよりはチップに近い感覚なのかもしれませんが、習慣が違うのでわかりません。
話がそれました。
というわけで、ルールが変わる前の証明書をお持ちの方は、ルールが生涯有効に変わったことを覚えておいてください。
そして、万が一、国際証明書の有効期限が切れていることについて、指摘されたら、ルールが生涯有効に変わったことを説明してください。そして、その係員が理解できそうになかったら、ほかの現地係員(同僚)に確認してもらうことを穏やかにお願いする、役職が上の人(ルールの変更を知っている可能性が高いはず)を呼んでもらって直接話すのがよいと私は思います。
トラブル回避の方法です。
昨年、先進国カナダで、空港内のセキュリティを逆走するはめになったのですが、いちいち制服の係員に話してると時間がかかりそうなので、背広を着た少し偉そうな人がいたので、その人にわざわざ話しかけて自分達が何をしたいのか、怪しいものでない状況説明をし、一発で長いセキュリティチェックのエリアを通してもらいました。
この手は使えると、その時覚えました。
海外では、誰に話すと話が早いのか、を見極めるのも大事です。
日本のように、皆、知識も均一でないし、適当な人も多いので、自衛することが必要です。
黄熱病予防接種は一度受けたら、生涯有効になりました。
一度受けたら、生きている間は、黄熱病汚染国への入国も全く気にする必要はありません。
また、受けていない方、アフリカに行くのに黄熱病をはじめ、予防接種は必須ではありません。国によって異なります。調べ方などは、こちらを読んでみてください。