アオバズク一家 4羽に出会えた2022 

昨年、2021年に初めて知って出会った、神社に毎年来ているというアオバズクの一家に今年も会いに行った。

今年は、去年から行ってみたいと言われていた、ある学びのメンバーと共に行ってきた。

鳥を見ることを普段しない人たちなので、双眼鏡はもちろんのこと、望遠鏡を持参して行った。

あいにく、神社に着く前から雨が強くなってきて、私が神社についたときにぐるっと見た感じでは、一羽のお尻が見えるだけで、

この雨だと、濡れないところに入ってしまってるのだろうというのは推測がついた。

でも、メンバーがぽつぽつとやってきて、そうこうしているうちにだんだん雨が弱まってきたころ、

私が望遠鏡に一羽のお尻を再度入れ直そうとしていたころ、

「4羽、こっちから見えます!」といわれて、見に行ったら、一家そろって4羽で出てきてくれていた。

昨年は、3回訪れて、親だけ、ヒナだけ、ヒナだけといずれも2羽ずつしか出会えていないので、

「おー!! 一家そろって出てきてくれてありがとう! うれしいよー。」と心の中で叫んでいた。

いや実際に、口にも出していた。

去年、最初に来た時は、昼ごろだったのもあって神社に鳥を見に来ている人、参拝者、そしてご近所の歓談している人たちも多かったが、

朝の強い雨のせいか、午前中にいる間にアオバズクを見にくる人は来ず、参拝者もそれほどこなかった。

神社の敷地内のアオバズクのいる御神木の下は、御近所さんの憩いの場になっているらしく、

イスもたくさん置いてあり、昨年はおしゃべりしている人がたくさんいたけど、

濡れている椅子に座る人はおらず、私たちのグループとときおりお参りにくる方がいるだけの空間に、アオバズク一家は出てきていました。

ヒナ2羽の上下を親がはさんで木にとまっていて、4羽とも羽繕いをしていましたが、

そのうちヒナは寝出しても、親のどちらかは見守っているかのように起きていたし、

日差しも強くならず暑くならないので、ちょこちょこと動き続けるアオバズクから目が離せなくなりました。

神社の方がいらして、昨日は一羽も出て来なかったことを聞きました。

道具は何も使わず自分の眼で見るアオバズク、

双眼鏡をつかって見るアオバズク、

望遠鏡で見るアオバズク、

それぞれ、全く違うアオバズクのいる世界が見えました。

午前中にひとしきり見て、もう1箇所立ち寄ってからランチを食べにいき、また戻ってきて午後からまた2時間弱、

神社のイスに座って、アオバズク一家と同じ場所にいて、静かに時間を過ごしました。

こちらに気付いてはいるけども、気にはしていない様子。

気になるのは、

カラス、オナガなど他の鳥の動き、激しい金属音をたてながらすすめられている工事、時々やってくる参拝者の動きなどで、

寝ているアオバズクは、ときおり目を開けたり、頭を動かしたり、そして時々、起きて動く。

午後にご近所に住んでいるという90歳の方が話しかけてきてくれ、ここは学童だったのよと教えてくれ、

アオバズクはここ50年毎年来ていると昨年聞いたので、ご本人から年齢を伝えられたときに、

「昔からフクロウいましたか?」と即座に聞いてしまったが、

「そんなことは知らなかったからねー。」と。

でも、きっと昔から来ていたような気がする、瞬間的にアオバズクの目線で子供たちを見ていたような景色が一瞬、自分に見えました。

樹洞から出てきて、ちょうど1週間の巣立ちビナは、枝の上でふせた感じのおぼつかないからそうなってしまう体勢なのか、

枝に止まっているのが疲れて違う体勢をとっているだけなのかはわからないけども、

成鳥の親には見られないしぐさを見せてくれ、それはとても愛らしかった。

そういえば、昨年も別の個体で同じような体勢をしてたのを見たことを後から思い出し、あれはヒナらしいしぐさなんだろうと推測。

本来ならば、巣のそばに長時間いることは好ましくはないとは思うけど、

御神木の下に地元の人がずっと座っておしゃべりしているような環境に慣れていると考え、

この日は、静かに同じ空間に居させてもらった。

滅多に、いやもうできないかもしれない、とても気持ちの良い時間だった。

関東で見かけるアオバズクは、

樹々が青葉の頃にやってきて、子供を生み育てて、また暖かい地に帰っていく。

寺社仏閣などにある大きな樹や、屋敷の中の大木などにも巣を作る。

もしかしたら、皆さんの身近な場所にも来ているかもしれませんよ。

メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

この記事を書いた人

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

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