硫黄山に、シレトコスミレ、咲いていました。
硫黄山の登山口から登って最短の場所にあるシレトコスミレは既に咲き終わっていた株もありましたが、今年はいまがよさそうです。
砂礫地に咲いていて、悪天で強風が吹いたらすぐに傷みそうな気もするのでわかりませんが、もう本当に明日か明後日に咲くような蕾の膨らんだ大きな株もありました。
自分には、本当に、本当に高嶺の花でした。
標高差約1400m、1泊2日の山旅で、両日8時間を超える行動でした。
私が最も歩けない人で、初日は限界を迎えて、足が全く上がらなくなりました。
登山経験は、花を見るために白馬三山の縦走を2回だけで、あとは花を見るための山へのハイキング程度なので、今回は真剣に大変でした。
長い雪渓歩きがあり(白馬の大雪渓より怖かったし、大変でした)、
踏み抜き、トラバース、テント泊、どれも初体験でした。
斜度が怖くて腰が引けるし、アイゼンつけていないと雪渓が怖くて。本当に怖がりだよなあと。
条件は猛烈によかったです。天候の回復を待って一日予定をずらした結果、初日は14時過ぎに青空が出て晴れ渡り、2日目は朝から海まで丸見えでした。そして、晴れてたら暑すぎるなぁという場所では雲が出て。
知床ブルーと言われる、青い海と、青い空が美しく、知床半島の先がよく見えたし、山の上から国後島も見えました。なにより、山の景色がすごかった。
シレトコスミレのネットで見る写真は7月の撮影が多い。
ひょっとして、6月の末は、今年の天候次第でまだ早いということがあるかもしれない(見られないかも)?と覚悟していましたが、大丈夫でした。
むしろ、登山が体力的にきつい人は、早めに行った方が、いいです。
ほとんど登頂に近いところまで登らないとシレトコスミレは出てきません。相当きついです。きつかったです。
そして、私は、もちろん硫黄山は登頂していません! 体力温存しないと、帰ってこれなかったと思います。本当にぎりぎり登山口まで戻ってきた感じです。
高山植物を見たくて山に登る人にとっては、これ普通のことですが、そこに頂上があるのに、どうして登らないの?と山の人には不思議なことかもしれませんが。
時期が遅くなったら、さらに歩けば見られる場所があるそうですので、体力次第なのかもしれませんが。
自分の体力の限界は超えていたので、ギリギリ見られて、撮影できて、きれいな子にも会えましたし、幸せです。
あんな砂礫地で、あんな場所に咲いている、シレトコスミレ、知床が最後の秘境と言われるのも、少しだけわかったというか、感じました。
あの環境を見ることができて、そして好天で全景が見渡せて、とても幸運でした。願わくば、もう一度行ってみたい。
もう一度行くなら、もっとたくさん咲いている場所へ行けるくらいの条件を自分に身に着けたいと思いました。
今回、知床俱楽部の石田さんのガイドのおかげで、硫黄山のシレトコスミレを見にいく旅が成功しました!
スペシャルサンクスです。そして、同行者のカナさん、友人の恵美さんありがとう!!
皆さんのお陰で、シレトコスミレが咲いている場所を訪れることができました。
そして、雪田の花畑にも行けたし、夢みたいな二日間でした。
シレトコスミレについては、また書きます。取り急ぎ、体の痛い、ホットな気持ちを載せて書きました。
会社辞めると決めた直後の年明け一番に会った友人の一言「シレトコスミレなんていっぱいあったよ!」で決めたこの旅が無事に終わって、今はホットしています。