自然相手の旅は、同じ場所に行っても、同じ状況なことはない。
毎回全然違うといっても過言ではない。
自分が感動した場所、素敵なところにご案内したいといつも思っている。
2回目以降に旅のスケジュールを考える時は、ここに連れてきたら楽しんでもらえるかなぁ、この青空バックの赤い鳥がたくさんの景色をみせたいよなぁ、でも結構来るまで大変かもしれないけど大丈夫かなぁとか、色々想い、迷い、悩みがある。
しかし、旅はスタートしてしまうと、いろいろ起こるので、ジェットコースターの様に一気に突き抜けていってしまい、あれこれ考えている暇がない。
参加者の方が「来れてよかった~!」「ホントにすごかった~」「満足~!!」と、満面の笑みで喜んでいるのを見るととてもうれしい。
ナミビアのメインの観察地はここ。
最も近い場所ではないけど、クルーズの雰囲気はわかるかなぁと、久しぶりにYouTubeにアップ。
赤い鳥、ミナミベニハチクイという、昆虫が主食の鳥が、繁殖のために川の土手に集まって来る。
土手から2メートルくらい穴を掘って中で繁殖する。
卵を産んだ後は、メスが抱卵し、オスが餌を採りにいき、夕方5時頃巣に戻ってくるという。
ちょうどそのころ、訪れる。
繁殖期以外は、アフリカの南部、中央、東部の国々に散っている鳥たちが、繁殖期は集まってきて、一緒に行動を共にする。
たくさんいるから、誰が見てもみやすいし、好きなだけ見られるし。
「同じ鳥を長いことみても飽きる」と言われてこともありますが、
私は、鳥が飛んでるのや、動いている姿を見ていられるのがすき。
穴に入ったりでたり、虫をくわえてたり、いろいろシーンを見ているのが好き。
繁殖地への観察は賛否両論はあるが、ここの繁殖地は宿泊している宿のご主人が守っていて、
その人の船に乗らないと来れない。
そして、その人のルールで運営されている。近寄る距離も彼が決める。
すっごく辺鄙な場所に宿を自分で作り、時々来るバードウォッチャーや観光客を案内し、川の自然を守っている。
毎日見ているからこそ、わかるものがたくさんあるのだろう。
とても偏屈そうな人で怖がっていましたが、今年初めて笑いながら話ができた。
船の上で突然、去年から今年にかけての激動の日々を思い返してたら笑いがこみ上げてきて、
一人笑っていたら「何がおかしいんだ?」と聞かれ、
「またここにこうして来れたのがハッピーだし、不思議なんだと。」と今年の状況を説明した。
また行く機会があったら、もっといろいろ話してみたい。