ヒルが生息する場所に入る前に知っておきたいこと 5つのこと

自然観察地にヒルが生息しているという場所は、多くはないですがあります。

海外だとマレーシア半島、ボルネオ島、スリランカなどでいくつかヒルが多い観察地があります。

「ヒルがいるからそこには行きたくない、行かない!」という声もよく聞きます。

その気持ちはよくわかります。

ミミズより細長い生き物が

しゃくとり虫の様に動き、

体に張り付き、血を吸う。

気持ち悪いと思うのは普通でしょう。

一ついいことは、

ヒルから血を吸われても病気になることはなく、

生理的嫌悪感を何とかすれば、対応できる生き物です。

1 ヒルの事を知ろう!

ヒルの事、よくわからないまま、気持ち悪いというのが先走っていませんか?

もしそうだったら、ヒルの事の知識を増やしましょう。

知ることで、怖くなくなるし対応できるようになります。

ヒルが多いといわれる場所も、ヒルの多さは結局は直前の天気次第。

雨上がりにヒルは活動的になります。

2 ヒル予防はどうするか?

➀ヒルソックスを履く

ヒルソックスとは、薄い布で作った大き目の靴下。

サンタにプレゼントを入れてもらうためのような靴下です。

靴下の上から履き、膝下の長さでひもをしばって止める

これ履かなくてもいいとも私は思いますが、

履いているとヒルが上がってきたときに見つけやすいです。

ヒルの色と違う明るい色のソックスがおすすめです。

今回は、明るい水色と明るい緑色のヒルソックスが現地で売られていました。

レンジャーは迷彩柄でしたが、見つけにくいはずと私は思います。
➁虫除けを使う。
靴を履く前に、靴にたっぷりかける。

ヒルは靴の隙間(ベロのところ)に入り込む、

中に侵入することもあるので、

靴にそしてズボンや服にたっぷりかけることは有効です。

ディート成分がしっかり入ったものを選びましょう。

ヒル専門の薬、ヒルノックは、かなりきつい薬です。

靴やズボン等が傷む場合もあるので、その可能性があることを理解して使いましょう。

毎日森に入るプロとは異なるので、

旅行者の場合、

こまめに虫除けをかけて、目視でヒルを外していたら、

一般の虫除けでも、十分に対応できます。

➂靴下、シャツはズボンに入れる。
熱帯なので、普段はシャツはズボンの中にしまわないかもしれませんが

ヒルのいるところではシャツの裾はズボンの中にしまいましょう。

ヒルソックスを履けば問題ないですが、

ズボンの裾を靴下の中に入れましょう。

ズボンの裾からのヒルの侵入を防ぎます。

ヒルは足元から登ってくることが一番多いです。

地面からの場合もあるし、草の上から、灌木の上からなど。

木の上から降ってくることもありますが、

下からの侵入を目視でみつけて阻止することが最も効果的です。

自分の裏側は見えないので、お互いに見つけあうのがベストです。

3 ヒルに付かれたらどうすればいいのか?

2パタン有ります。

➀付いたばかりの細いままのヒルなら、手で取って、人から遠いところに捨てる。

➁血を吸って、膨らんでいたら、繁殖してしまうので、殺す。

簡単に殺すには、虫除けスプレーをかける。

もったいないという声もありましたが、シュシュと2回かけたら

血を吐いて死に至ります。

タバコの火を押し付ける、塩をかける

というのも知識としては知っていますがやったことないので、

どの程度即効性があるかわかりません。

足で踏み殺すのは、路面にもよりますが、やりにくいものです。

具体的に手で取る際に、ポイントが一つ。

ヒルは口と肛門が吸盤になっているので、指でつまむと、指に吸い付いてします。

というわけで、

ヒル団子、にして捨てます。

ヒル団子とは、指で丸めるです!

丸めると、吸い付かれません。

今回のツアー中にこの技は会得しました。

丸めて、捨てる。これに限ります。

4 ヒルにやられる時はどんな感じなのか?

これは、私が以前から感じていて、

でも今回初めて同意を得たので、また書きます。

ボルネオのヒル、噛まれた瞬間、ちくっと痛いので、気づけます。

これ、人による感受性の差なのかと思っていたら、

日本のヒルより、ボルネオのヒルのほうが、痛いからわかりやすいという話があり、

やっぱりそうかと。

私は、蚊に刺されるより、明確にわかります。

日本では参加者についたヒルを取ったことがあるだけで、

実際に噛まれるまでに至ったことがないので比較できません。

5 ヒルが一度吸い付いた後、剥がすとどうなるか?

これも2パタンあります。

➀ヒルがある程度吸血後、自ら離れた場合は、それほど出血しません。

➁吸い途中に手で取った、または取れてしまった場合は、ダラダラと血がしばらく止まりません。

ヒルは血を吸う際に、血液を固まらせないヒルジンという物質を口からだしています。

そのため、➀の場合はヒルジンも血液と共に回収され、

離れた際に、血が比較的早く止まります。

➁の場合は、ヒルジンが入っているため、しばらくで続けます。

どのくらい出るかというと、一回、通常サイズのバンドエイドをはったくらいでは、

血が漏れてきてしまうくらいです。

トップの写真は、吸血前の通常パタンのヒル。

次の写真は吸血後に膨らんだヒル。

こうなると、細いヒルとは全く感触が異なり、

床でみつけたものを取り除こうとしていつものつもりで掴もうとして

違う感触に気持ち悪くて声を出してしまいました。

ヒルは、グローブ付けてると取りやすいし、

素手でも全然触れますが、

吸血後のヒルは触りたくないと思いました。

やはり慣れの問題なのかもしれません。

今回は、植物を見に登った山がヒルの多いところでしたが

ヤイロチョウのいるところには、ヒルはつきものです。

ヒルを知り、ヒルに対応して、どこにでも行けるようになれるといいですね。

メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

この記事を書いた人

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

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