写真の化石は、遊牧民が場所をおしえてくれ見にいった、歯のついた化石。
後に、ダランザガドの博物館の学芸員さんに写真をみせたら、
プロトケラトプスのものだと判明。
化石の出ている場所に行くのが目的の一つでしたが、
そんな風に恐竜の化石が普通に出ていることは直ぐに信じられませんでした。
目の当たりにして、さらに驚きました。
帰国前日に行ったウランバートルの博物館の学芸員さんの解説で、
にわか仕込みの物切れの知識がつながり、
恐竜がたくさん生息して、高木の植物がたくさん生えていたという時代、
白亜紀後期のネメグト層という地層が、
あらわになって、出ている場所がバヤンザグなんだと理解。
恐竜が歩いていて、化石が出ている地層、
いま地表に、自分が歩いているまさに表面が外に出ているわけです。
「ここ、恐竜が歩いていたんだよね~、すごいよね~!」という、
参加者の声に、ハッとしました。
幼稚園、小学校2年生くらいまで恐竜が好きでしたが、
それ以降は、特に接点のなかった恐竜。
今回、ゴビ砂漠に行きたい!のリクエストがあって企画した旅でしたが、
恐竜の化石がこんなにも間近に見られるなんて、
感激より、驚きが大きかったです。
「すごいなぁ~!」を歩きながら、連発していました。
この場所、保護されていなくて、
風雨にそのまま、さらされています。
案内してくれたガイドは、
以前に大きな腕の骨を見たけど、
もうなくなったと言います。
大きな化石は、遊牧民が、その場所まで連れて行ってくれ見せてくれましたが、
「買わないか?」と聞いてきました。
そういう気はないですし、国外持ち出し禁止品です。
遊牧民は、遊牧しながら暇だから探すと。
お金になるから探すのだろうと思います。
バヤンザグやウランバートルの博物館に売られるといいのですが。
今年は大雨が降っているので、
いろいろなところで、塊で落ちていたり、崩れたりしています。
その場所の土は、見て回っているだけでも、さらさらと崩れるほど柔らかい感じでした。
風雨でどんどん浸食されるもろい地層だと思いました。
見て歩いているだけでも、化石のようなものが直ぐ目につきます。
かなり驚きの場所でした。
この場所の化石が無くならないよう、
そして、守られる時が来るといいなぁと思います。
この写真の場所は、少し離れた、別の場所です。
アメリカの探検家、ロイ・チャップマン・アンドリューズが恐竜の卵を見つけた場所で、いまやバヤンザグの観光地。
チャップマンは、人類発祥の地が、アフリカかなのか、アジアなのかを探るために南ゴビを縦断し、
卵の化石を持ち帰り、持ち帰って調べたら恐竜の化石と後からわかり、
そして、恐竜は卵生だということも判明。
チャップマンが、モンゴルに行く前に日本に来ていたことを、
帰国してからナショナルジオグラフィックで読み、この人のこともっと知りたいと思いました。
1923年に卵が発見されているので、その頃は、まだアフリカが人類発祥の地とわかっていなかったことにも驚きでした。
ダランザガド、ウランバートルの学芸員さんとの交流もとても楽しかったので、また別にブログに書きます。
おたくは、世界どこも共通だと、実感しました。
説明を聞けば聞くほど、いろいろ知りたくなり、たくさん質問したら、喜んでいろいろ教えてくれました! 感謝です。