2020年以来、4年ぶりのタンザニアに行ってきましたので、動物たちの様子をお伝えします。
ボルネオの旅で投稿したような文字の行動・観察記録はまた後日投稿しますが、写真でお送りする写真紀行です。
カタール航空を利用してタンザニアのキリマンジャロ空港に到着し空港を出たのは夕方で、アルーシャ国立公園のゲートに到着した時には18時をまわっていた。ゲートでサファリカーの屋根は開けたものの「今日のサファリは、宿に行く間のほんの少しだけですよ」と伝えたものの、結果的にはものすごい20分間となった。
なんと、クロワシミミズク、クラハシコウ、アビシニア(クロシロ)コロブスと立て続けに出現した。
クロワシミミズクは、この旅の間で出会える可能性の最も高い、大型のフクロウ類だったけども、この公園で見かけたのは初めて。
現地では日がすでに落ち、暗くなりつつあり、大きな木の木陰にいて真っ黒にしか見えなかったけど、そのフォルムですぐそれとはわかったので、一度しか出ない鳥かもしれないので、とりあえず記録のため撮影した。
それが食事中だったとはその場では全く気づかず、帰国後、写真を加工したらレンカクみたいな足がわかり、腹と胸も白いから図鑑を見ながらヒメレンカクなのかなと推測したが、実際に生きているヒメレンカクを見たことがないし、何かの子なのかもしれない。
でもあれだけ白いなら、サイズ的にレンカクではなさそうだし、他にあたりがつかない。クロワシミミズクのサイズが66cm、ヒメレンカクは17cm。このワシミミズクは背伸びしているような格好をしてるので少し大きめに見えてはいるけども、レンカクならサイズは31cm、バンは36cmとそんなに大きい獲物には見えないから、ヒメレンカクなのだろうか? 全く自信はない。
フクロウなどの猛禽類が食べている鳥がなんだかを考えることは時々するけども、自信をもって断定するには至らない。今回も他に写真のデータがないのでお手上げです。
この写真が、未加工の写真。獲物の足は写っていたから、ちゃんと確認しておけば現地では気づけたはずなのに惜しいことをした。
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そして、クロワシミミズクのすぐ直後に、クラハシコウがシマウマの近くにいるのを見つけて、これまた驚く。この公園、この場所で見たことがなかったし、そこは水場でもない。そして1回の旅で1度出るか出ないような鳥、いや全く出ない年も多いような鳥が、もう目の前にいるというのが、信じられないというか「ウソでしょう」と正直思った。
が、実際にそこにいて、クラハシコウはゆっくり移動しながら、採餌をしているようだった。オスメスも見分けたかったが、双眼鏡で見てもよく見えないし、光量が足りないから結局、撮影もピントが甘いものしかなく、雌雄で違う目の色(オスは黒、メスは黄色)や下嘴の付け根に肉垂れがイヤリングみたいに付いているのがオス、着いていないのがメスだが、現場では見えず、後日写真判定して、目が黄色いのでメスとわかる。
大型の鳥2種が続けて出現し、アフリカの鳥図鑑の表紙を飾る人気な鳥のクラハシコウが、こんなにもすぐに現れるなんてすごいと感じた。
そして、クラハシコウを見て興奮が冷めやらぬ18分後、今度はクロシロコロブス(アビシニアコロブス)の群れが、葉がほとんんどない、大きな木の中に群れでいて、ドラバーガイドが車を止めた。
7.8頭の群れで、サファリカーの中で声が上がり、一瞬騒然となりました。
「アルーシャ国立公園で最も出会いたい生きものがクロシロコロブスです」とお伝えしていたので、出会いはとても嬉しいものでしたが、あまりにも急で、私は未だ前の2種との出会いで心が落ち着く前に、新たな出会いが一気にふってきて、慌てていました。
あまりにオープンスペースに出てきていたので、裸眼と双眼鏡で見入ってしまい、近過ぎて望遠レンズのついたカメラでは全体の写真を撮ることができず、かつiPhoneで撮る前に、移動されました。
というわけで、絶好のチャンスに撮影できなかったわけですが、その時撮った数枚がこちらです。
宿に着くまでの賞味20分という短い時間に、3種の生き物たちが、どどっと出現した、今回参加したメンバーの引きの強さを感じずにはいられない初日のサファリとなりました。
そして、今回クロシロコロブス、クロワシミミズクはこの日のみの観察でしたが、なんとクラハシコウに限ってはもう一度チャンスに恵まれたのでした。